家でひと息つきたいのに、目に入るのは仕事の道具や片付け待ちのものばかり。座っても、つい「これもやらなきゃ」と考えてしまうことはありませんか。
そんなときは、部屋の一角に、自分がくつろぐための場所をツクってみましょう。
広い部屋や、新しいソファがなくても始められます。いつもの椅子の周りを少し片付けて、飲み物や本を置く場所を決めるだけでも、自分の過ごし方に合った空間に近づけられます。
この記事では、家にあるものから始めるくつろぎスペースのツクり方と、家具や照明を買い足す前の確認点を紹介します。
くつろぎスペースは、部屋の一角からツクれる
くつろぎスペースと聞くと、おしゃれな家具が並ぶ部屋を想像するかもしれません。
でも、まず大切にしたいのは、見栄えよりも「自分がそこで何をして過ごしたいか」です。
本を読む、飲み物を楽しむ、音楽を聴く、何もせずに座る。過ごし方が決まると、必要なものも選びやすくなります。
最初に、そこで過ごしたい時間を決める
まずは、次の中から自分に近いものを一つ選んでみてください。
- 飲み物を飲みながら、ひと息つきたい
- 本や雑誌をゆっくり読みたい
- 音楽を聴きながら過ごしたい
- スマホや仕事から少し離れたい
- 窓の外を眺めながら、ぼんやりしたい
いくつもの目的を詰め込まず、「お茶を飲む場所」のように一つから始めると、準備するものを絞れます。
例えば、飲み物を楽しむ場所なら、座る場所と安定した置き場があれば始められます。読書をするなら、それに手元の明るさを加えて考えましょう。
新しい家具を買う前に、家にあるものを試す
最初から一式をそろえる必要はありません。
いつもの椅子、使っていないクッション、小さなテーブルなど、家にあるものを組み合わせて試してみましょう。
実際に座ってみると、「テーブルが遠い」「この場所は人がよく通る」など、写真だけでは分からない点に気づけます。
買い足すものは、使ってみて足りないと感じたものから選ぶと、無駄を減らしやすくなります。
くつろぐ場所を決めるときの確認点
部屋の隅なら、どこでも使いやすいとは限りません。
座り心地だけでなく、家族の動線や光の入り方、コンセントの位置も確認しましょう。
人が通る場所をふさがない
椅子やテーブルを置いたときに、ドアの開閉や通路を妨げないか確認します。
座っている間だけでなく、立ち上がるときに足を動かせる余裕も必要です。
家具を置く前に、予定している範囲を床の上で測ってみると、広さをイメージしやすくなります。
部屋が狭い場合は、新しい家具を増やすより、今ある椅子の周りを整える方法から試してみてください。
窓際は、まぶしさや室温も確認する
窓際は外を眺められる一方で、時間帯によって直射日光が当たったり、暑さや寒さが気になったりすることがあります。
自分が使いたい時間に座って、まぶしくないか、過ごしにくくないか確認しましょう。
窓際にこだわらず、少し離れた場所から景色を見る配置も選択肢です。
電源が必要なものは、コンセントの近くに置く
照明などを使う場合は、コンセントまでの距離を確認します。
コードが通路を横切る配置は避け、足や家具に引っかからないようにしましょう。
コードの長さが足りないからといって、無理に引っ張った状態で使わないことも大切です。
座る場所と、手元の置き場を整える
くつろぎスペースの基本は、座る場所と、使うものを置く場所です。
まずはこの二つを整えてから、照明や小物を加えていきましょう。
座り心地は、実際に座って確かめる
椅子やソファは、見た目だけでは自分に合うか分かりません。
今ある椅子に座って、足の位置や背もたれとの距離、立ち上がりやすさを確認してみてください。
クッションを加える場合も、厚さによって座面が高くなったり、座る部分が狭くなったりします。置けば必ず快適になるわけではないので、座った状態で調整しましょう。
床に座る方法もありますが、立ち座りが負担になる場合は、無理せず椅子を使ってください。
飲み物は、安定した場所に置く
飲み物の置き場には、ぐらつかず、無理なく手が届く場所を選びます。
ソファの座面やクッションの上は傾きやすいため、熱い飲み物を置く場所には向きません。
小さなテーブルを使う場合は、カップを置ける広さだけでなく、手を伸ばしたときにぶつけにくい高さや位置も確認しましょう。
本やスマホも置くなら、カップと重ならない余裕があると使いやすくなります。
手元に置くものを絞る
便利だからといって、何でも集めると物が増えてしまいます。
最初は、次のような少数のものから始めましょう。
- 飲み物とコースター
- 今読んでいる本を一冊
- 必要なときに使うひざ掛け
仕事の書類や片付け待ちのものは、できる範囲で別の場所へ移します。
部屋全体を片付けるのが大変なら、自分が座ったときに見える範囲だけでも構いません。
照明は、過ごし方に合わせて選ぶ
照明を選ぶときは、雰囲気だけでなく、そこで何をするかを考えましょう。
ゆっくり座って過ごすときと、本を読むときでは、必要な明るさや光の向きが異なります。
雰囲気を楽しむ光と、手元を照らす光を分けて考える
くつろぐために部屋を暗くしても、本の文字が見づらければ読書には不便です。
読書をする場合は、ページを照らせる照明を用意するなど、手元の見やすさも確保しましょう。
小さなライトを一つ置く場合も、光源が直接目に入らないか、座った位置から確認してください。
部屋全体の照明と小さなライトを組み合わせる方法もあります。
色や明るさは、自分の好みに合わせる
温かみのある色の光が好きな人もいれば、白い光のほうが見やすい人もいます。
「くつろぐ場所だから必ずこの色」と決めず、自分が使いやすいものを選びましょう。
調光や調色ができる製品を検討する場合は、明るさと光の色のどちらを変えられるのか、商品説明を確認してください。
置く場所に合うサイズと電源方式を確認する
テーブルライトは、土台が置ければよいというものではありません。シェードの広がりや、周囲のものとの距離も確認します。
フロアライトなら、床に置くためのスペースに加えて、倒れにくい配置を考えましょう。
購入前には、次の点を確認してください。
- 本体の幅・奥行き・高さ
- 電源方式とコードの長さ
- スイッチの位置と操作方法
- 電球が付属するか、別売りか
- 電球交換ができるか
- 使用場所や周囲のものに関する注意事項
特に、カーテンや布製品の近くで使う場合は、製品の説明書に従って距離を確保してください。
家具や照明を買い足す前に確認したいこと
使ってみて足りないものが分かったら、必要なものを一つずつ探してみましょう。
大きな家具を先に買うより、「飲み物を置く場所が欲しい」「手元を照らしたい」のように、困っていることから選ぶと判断しやすくなります。
店舗とネット通販、それぞれの選び方
店舗では、家具の大きさや素材感、座り心地などを直接確認できます。ただし、展示されている種類や持ち帰れる商品には限りがあります。
ネット通販では、多くの商品を比較できます。一方で、写真だけでは色や質感、座り心地を判断しにくいため、寸法や商品説明を丁寧に確認する必要があります。
照明や家具は、インテリアショップや専門店のほか、楽天市場やAmazonなどでも探せます。
自分が使い慣れた購入先も含めて、比較してみましょう。
本体価格だけで判断しない
同じような商品でも、送料や付属品によって合計金額が変わります。
家具の場合は、組み立てが必要か、希望する場所まで搬入してもらえるかも確認しておきましょう。
購入前のチェック項目は、次のとおりです。
- 置く場所と商品サイズが合っているか
- 送料を含めた合計金額はいくらか
- 組み立てに必要な道具や作業スペースはあるか
- 照明の電球など、別途購入するものはないか
- 発送予定と受け取り方法は問題ないか
- 返品・交換の条件を確認したか
別のお店の商品を比較するときは、見た目が似ていても同じ商品とは限りません。型番や寸法、付属品も確認してください。
小物は、一つずつ足していく
座る場所と置き場が整ったら、好みに合わせて小物を加えてみましょう。
一度にそろえず、一つ置いて使ってみてから、次に必要なものを考えると調整しやすくなります。
クッションやひざ掛けは、使いやすさも見る
クッションやひざ掛けは、色や柄だけでなく、手入れのしやすさも確認しましょう。
カバーを外せるか、家庭で洗えるか、洗濯方法に制限があるかは商品によって異なります。
季節が変わったときに収納する場所も考えておくと、出しっぱなしを減らせます。
植物や飾りは、手入れできる範囲で選ぶ
植物やお気に入りの小物を置くのも、空間を楽しむ方法です。
ただし、水やりや掃除が負担になるなら、無理に増やす必要はありません。
小さな飾りを一つ置く、好きな写真を飾るなど、自分が続けやすい形を選びましょう。
ペットや小さな子どもがいる場合は、倒れやすいものや口に入れられるものの配置にも注意してください。
使いながら、自分に合う場所へ調整する
くつろぎスペースは、最初から完成させなくても大丈夫です。
実際に過ごしてみて、気になったところを少しずつ変えていきましょう。
一度座って、使いにくいところを探す
飲み物や本を用意して、いつもの過ごし方を試してみてください。
そのときは、次の点を確認します。
- 飲み物に無理なく手が届くか
- 照明がまぶしくないか
- 本やスマホを置く場所があるか
- 立ち上がるときに家具へぶつからないか
- 周りのものが気にならないか
使いにくい部分があっても、すぐに買い替える必要はありません。まず位置や向きを変えて試してみましょう。
使い終わったら、次も座れる状態に戻す
カップを片付ける、本を置き場に戻す、ひざ掛けをたたむ。使い終わった後に少し整えると、次に座るときの準備を減らせます。
掃除や片付けを頑張りすぎず、「次にそのまま座れる状態」を目安にしてみてください。
いつの間にか物置になってしまったら、置くものを減らして仕切り直しても構いません。
くつろぎスペースづくりでよくある質問
狭い部屋でもツクれますか?
新しい家具を置く余裕がなければ、今ある椅子やソファの一席を使って始められます。
手元のものを減らす、飲み物の置き場を決めるなど、家具を増やさない工夫から試してみましょう。
お金をかけないと、おしゃれになりませんか?
まずは、家にあるものの配置を整えるだけでも始められます。
色や飾りを増やす前に、使わないものを移して余白をツクってみてください。買い足すのは、使い方に合うものが分かってからで大丈夫です。
家族と共有している部屋でもできますか?
共有のソファや椅子を、使う時間だけ自分のくつろぎ場所にする方法もあります。
本やひざ掛けをまとめておき、使うときに出す形なら、共有スペースにも取り入れやすくなります。
通路や家族が使う場所をふさがないよう、配置は相談して決めましょう。
くつろぐ場所が整ったら、そこで過ごす時間も楽しんでみませんか。寝る前の照明・音・飲み物の取り入れ方は、こちらの記事で紹介しています。
まとめ
自分だけのくつろぎスペースは、部屋の一角や、いつもの椅子からツクれます。
まずは、そこで何をして過ごしたいかを一つ決め、座る場所と手元の置き場を整えてみましょう。
照明は雰囲気だけでなく、手元の見やすさや置く場所に合わせて選びます。家具や小物を買い足すときは、サイズ、送料、手入れのしやすさも確認してください。
最初から全部そろえなくても構いません。
今日は、いつもの椅子の周りを少し空けて、好きな飲み物を置くところから。使いながら、自分が過ごしやすい居場所に整えていきましょう。



